この記事では
![](http://www.gotonojisyuushitu.com/wp-content/uploads/2024/04/211106山脈比較2-320x180.jpg)
上記の記事で
コピー用紙で作った山を観察したあとの
スケッチによる山を描く練習についてまとめます
はじめは鉛筆スケッチから始めて
絵具の白黒からカラーへと
少しずつ扱う情報を増やしていきます
![画像](https://assets.st-note.com/img/1697271715247-nzPTjEffqx.jpg?width=800)
コピー用紙で作った山のスケッチ
この練習は時間をかけてしっかり描くよりも
短時間で何回も描いたほうが練習になると思います
僕はA5のスケッチブックに大きめの平筆1本で描くなど
細かく描き込めないようにすることで
短時間に終わるように工夫しています
スケッチをするときの注意点
- 15~30分くらいで手早く終わらせる
短時間で終わる小さいサイズ(A5など) - 薄目で見て大きな明暗でとらえる
- 写実的に描く必要はない
「面の向き」と「明るさ」を観察して描く - 幾何形体デッサンのように平面の組み合わせを意識する
- 表現したい立体が表現できているかを確認する
見たまま描けばいいとは限らない、誇張も必要
鉛筆
メリット
・鉛筆のタッチで面の方向を表現しやすい
・使い慣れている
デメリット
・絵具やマーカーと比べて塗るのが大変
![画像](https://assets.st-note.com/img/1697343257977-0ZAhN5qrJp.jpg?width=800)
![画像](https://assets.st-note.com/img/1697260246759-0OlPqGbPyS.jpg?width=800)
![画像](https://assets.st-note.com/img/1697260258836-whhL1seMNi.jpg?width=800)
コピック、白のペン
メリット
・ムラなくベタ塗りしやすい
・使いたい明るさのグレーを選ぶことができる
・絵具より準備がラク
デメリット
・鉛筆ほどタッチが残らないため
面の向きがわかりづらいので難易度が少し高くなる
![画像](https://assets.st-note.com/img/1697260278633-HVQwrhG841.jpg?width=800)
コピックのニュートラルグレイの
1,3,6,8,10使用
色が近すぎると違いが分かりにくいので
1,3,5など飛び飛びで数本持っていれば十分です
必要になったら買い足していけばいいと思います
はじめに光面、影面を塗り分けてから
細かく明暗を細分化したほうが迷子になりにくいと思いますが
- だんだん暗い色を使っていく
- 最初に一番暗い色を使う
など考えやすく描きやすい
効率的な方法を模索してみてください
透明水彩(白、グレイ、黒)
メリット
・白黒で明暗に集中できる
・筆で平面や立体を表現する練習になる
・絵具のムラや溜まりを利用した表現ができる
デメリット
・鉛筆やコピックより明るさの調節が難しい
・準備が面倒
![画像](https://assets.st-note.com/img/1697341915597-SeDukYZP4P.jpg?width=800)
![画像](https://assets.st-note.com/img/1697260291596-hDnQZjGGTt.jpg?width=800)
大き目の平筆を使い
面に沿って筆を動かすことで面を表現しています
筆を動かす方向を意識して絵具のたまりを利用することで
角を強調して立体と硬さを表現する
といった工夫をしています
ホルベイン透明水彩
・アイボリーブラック
・グレイオブグレイ
・チタニウムホワイト
ライトグリーン、白、黒(ポスターカラー)
白背景に緑色の画用紙で作った山を使って
カラーの練習をします
白と黒に固有色としてライトグリーンを使います
メリット
・白黒の延長で明暗に集中できる
デメリット
・見たままの色が作れない
![画像](https://assets.st-note.com/img/1697346485549-OLOSXKkSPv.jpg?width=800)
![画像](https://assets.st-note.com/img/1697260304582-dh3ogMgg9d.jpg?width=800)
![画像](https://assets.st-note.com/img/1697260315835-JYclZMUMfT.jpg?width=800)
ライトグリーンに水を加えて作った明るい色と
ホワイトを加えて作った明るい色は同じ色にはなりません
色数を限定しているので
作ることができない色がありますが
限られた色の範囲で描きます
ホワイト、ライトG、ライトB、コバルトB
色画用紙で作った山の奥に
白とライトブルーで描いた空を用意しました
使用するのは以下のポスターカラー4色です
遠景の青み ライトブルー
影面の色 コバルトブルー
固有色 ライトグリーン
明度を上げる色 ホワイト
メリット
・実際の山のつもりで練習ができる
・色数が少ないのでシンプルに描ける
・光面の色、影面の色に分けて考えやすい
・作れる色が少ないので明暗や距離感を表現する青みなど
色と意味を対応させて考えやすい
デメリット
・明度だけでなく色相、彩度も関係してくるので
一気に難易度が上がる
・見たままの色が作れない
![画像](https://assets.st-note.com/img/1702176329114-ezvo63UCeN.jpg?width=800)
意味のある色を選んでいるので
光面に影色を使うと絵が破綻してしまいます
適切な場所に適切な色を置く練習です
この4色を選んだ理由など
詳しくは以下の記事にまとめてあります
![](http://www.gotonojisyuushitu.com/wp-content/uploads/2024/04/20231127緑山2-140-320x180.jpg)
まとめ
いきなりフルカラーで描こうとしても
明度、色相、彩度を同時にコントロールするのは大変です
「白黒」や「白黒+緑」などの限定色から始めてみると
色相や彩度などを考慮せずに済むので
練習しやすいと思います
実際に山を見て描くのとは違うのはわかりますが
身近なものを使って
短時間の練習をしてみてはいかがでしょうか
実際の山よりシンプルで描きやすいと思います
以前の僕のように
山を描くことに苦手意識がある方は
ぜひ実際に手を動かしてみてください
この練習をしたあとでは
実際の山や山の写真を見たときに
描くべきポイントが明確になっていると思います