映画を観て思ったこと(ネタバレなし) PR

フィルムスタディーしたくなるアニメ映画「神々の山嶺」(ネタバレなし)

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僕はあまり海外のアニメは見ないんですが
おもしろいだけじゃなくて
フィルムスタディーをしてる人がいるくらい構図がかっこいい
ということを知って見てみることにした結果

この映画の模写やフィルムスタディーをしたら
自分にも、こんな距離感や力強い表現が手に入るのかと
思わずやってみたくなりました

この記事では背景についての感想だけ
ストーリーに関してのネタバレはありません

 

下の映像は公式ホームページの予告編です

 

日本人が原作の小説や漫画をフランスが製作した映画なので
日本の木造建築や山の景色には少し違和感がありましたが
気になったのは
ほんの数カットといったところでした

背景のスタイルとしては
写真加工をしたようなフォトリアルではなく
昔の日本のアニメのように絵具で描いたかのようなシンプルな作風でした
狙ったのかどうかは分かりませんが
その作風が
映画の本編の携帯電話のない時代の日本を
うまく表現していたと思います

また
昔の日本のアニメと言えば

作中で登場人物の部屋が出てくるんですが
その本棚の中に
ジブリなどの日本アニメの背景画集などがあって驚きました
しかも良い本ばかり

そのキャラはアニメ好きか?
その画集は当時出版されていたのか?
などツッコミどころはありますが
予想外の展開に
思わず一時停止して確認しました

 

この映画は、やはり雪山の登山シーンが印象的でした
上に貼ってある予告を見ていただければわかると思いますが
とにかく雪山という大自然の迫力が伝わってくる映像です

岩や起伏などの自然物の大きさと人物との大きさの対比を
丁寧に表現する
ことで
果てしない山々だけが写った場合であっても
常に人間とのスケール対比を意識
させます
その結果、平面であるはずの画面に果てしない空間を感じ
人間の孤独や無力感、絶望などを感じました

技術的なこととしては
あたり一面の雪原では凸凹がないため陰影の描き込みができません
そこで、所々雪からむき出しになった黒っぽい岩を上手く配置することで
白と黒の強いコントラストで
雪山の斜面や距離感の迫力を表現
していました

グラデーションとシンプルなブラシストロークしか使っていない
水墨画のような表現でした

この雪山のシーンは
描き込みで何とかなるものではありません
白と黒の配置をしっかり計算した構図の力だと思います

ベタ塗りかと思うような
シンプルな色とタッチで表現されている
この迫力は
いったいどこから来るのか

フィルムスタディーや模写をしたくなる気分が
よくわかりました

是非ご自分の目でご確認ください
画面の力を感じることができると思います

 

以下はアマゾンプライムの「神々の山嶺」へのリンクです

https://www.amazon.co.jp/%E7%A5%9E%E3%80%85%E3%81%AE%E5%B1%B1%E5%B6%BA-%E5%A0%80%E5%86%85%E8%B3%A2%E9%9B%84/dp/B0B8NHDNM3/ref=sr_1_1?crid=2C6ZDDJIBD9GF&dib=eyJ2IjoiMSJ9.ugMHuZgfqHOLf1qrxU3TC4n5rfYxNUkoSckabxcB8eNT7h6QEOjtSV_p9IPhcvvd5GdX79HtUzidjq3IDr0EkF0yEvvev6bPWotvYBthrPA8gi1-lxrbodv4v4qUXRBLzRndy_KWPhmsVtchywm5U1kdK3tvMJkPLcvqFlC1gh-y74_aVPfEAp7ugEtOApTQ4x_9d4UljEVu6_KtxQh47Jkt5LU6NLUsa-LwUwhWH3k._fUyjFGckqoR6cv1S1Hp38g2QghQn2tjQurNIIzzyi8&dib_tag=se&keywords=%E7%A5%9E%E3%80%85%E3%81%AE%E5%B1%B1%E5%B6%BA&qid=1709734706&s=instant-video&sprefix=%E7%A5%9E%E3%80%85%E3%81%AE%2Cinstant-video%2C176&sr=1-1