映画を観て思ったこと(ネタバレなし) PR

アニメ背景に憧れていた時代のアニメ映画「メモリーズ」を観て(ネタバレなし)

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こんな絵が描けるようになりたい!
というモチベーションアップを狙って
西洋絵画やアニメ映画などを
定期的に見る時間を作ることにしました

そこで最初に選んだ作品が
「メモリーズ」1995年公開
彼女の想いで/最臭兵器/大砲の街
3本のオムニバス形式です

1977年生まれの僕と同世代のアニメ業界の人は
この時代のアニメ映画に憧れたという人が多いようなので
これからアニメ業界に入る人は
何作か見てみてはいかがでしょうか
先輩たちに影響を与えた作品を見ることで
何か得られるものがあるのではないかと思います

ここでは
残念ながらストーリーには一切触れず
観て感じた事や思い出した事などを
おもに背景についてまとめます

 

1977年生まれの僕は高1の時(1993年)に
パトレイバー2を劇場で観たことをきっかけに
こんな絵が描けるようになったら
どんな映像も作れるようになるんじゃないかと思い
アニメ背景を意識し始めました

そんな初心を思い出せたらいいなと思って
1990年代~2000年代のアニメ映画を
立て続けに見てみることにしました

この時代のアニメ映画は
大人が観るためのアニメ映画を本気で作っているという印象で
映像の限界に挑戦しているかのような迫力がある気がします

彼女の想いで

家族との食卓のシーンは絵画的というか
日本のアニメではめずらしい雰囲気の画面だなと思いました
他のシーンは無機質な図面のような印象を受けたので
差別化するために意図的に作風を変えたのかもしれません

画集などで背景画やレイアウトを
見たことがある人も多いと思いますが
大理石の柱がある空間や室内などは
背景原図の時点でカッコいい!
そりゃ上手い人が塗ったら
もっとカッコ良くなるよね!って感じでした

最臭兵器

2000年頃、アニメの専門学校で見た
背景会社「美峰」のサンプル画集
「ヨコハマ買い出し紀行」「3×3Eyes」など
見たことのある背景画の中で
一番好きだったのが「最臭兵器」でした

細かい描き込みがあるわけでもなく
絵だとわかるのに
なぜかリアルに見えることが
理解できませんでした

アニメ背景に就職してから7年目くらいの時に
「最臭兵器」の美術監督の串田さんの背景画を
直接手に取って見たことがありますが
やはり何故リアルに見えるのか理解できませんでした
それどころか
どこまでが地塗り(画用紙が濡れている間の下塗り)で
どこからが仕上げ(画用紙が乾いてからの描き込み)か
すら見分けがつかない部分がありました
その後、「思い出のマーニー」の展示で額入りの背景を見ましたが
やはり理解できませんでした
根本的な考え方が違うのか、レベルが違いすぎるのか

改めて「最終兵器」を見返してみると
思った以上にキャラメインの画面で残念でした
正直、もう少し背景を見たいと思いました

大砲の街

背景の雰囲気が何となく
「鉄コン筋クリート」っぽいなと感じました
作風も美術監督も違うのに
(改めて画像検索してみると全然違いますね)

所々3D貼り込みをしてるようですが
2Dアニメ独特のカメラワークが特徴
一体、何フレーム分の長さの背景を描いたんだろう?

まとめ

この時代の「マッドハウス」「4C゜」の作品は
「ジブリ」とは違った存在感や凄みを感じます
例を挙げればきりがありませんが
古い作品はジブリくらいしか見たことがないという人は
見てみてはいかがでしょうか

 

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