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ビル群を描くときの考え方とチェック方法

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ビル一棟なら描けるけど
ビル群は何を根拠に考えればいいのかわからない
といった方の参考になればと思い

キャライラストを描いてる知人に送った
ビル群を描くときの注意メモを中心に
補足説明をしてまとめました

あくまでも先輩からのアドバイスや
ぼく自身の経験則によるものなんで
色々ある考え方の一つとして参考にしてください

 

大前提として白黒画像にしたときに
絵としてまとまってることが一番大事です!
そこで今回の説明ではセピアのモノトーンで
説明図を作成しています

光と影のコントラスト≒距離

僕は光と影のコントラスト≒距離

と考えています

現実には光の強さは距離に比例しません
イメージとして「光の強さ」と「距離」を関連付けています

凸凹した大きな立方体として考える

ビル群を描くときは
多くの直方体の組み合わせと考えるのでなく
デコボコな一つの「かたまり」を描くつもりで考えています

いくつもの直方体を描こうとすると
一つ一つを個別に描いてしまって
結局、陰影の付き方がのちぐはぐな多くの直方体になってしまいます

そのような失敗をしないために
1つの大きな凸凹した「かたまり」として考えます

ビル群を描くときのチェックポイント

「一番近く」~「一番遠く」など
距離感のポイントとなる角だけ
コントラストと距離感が適切かどうかを
チェックします

上の図で赤丸の3つの角で考えて
手前の角が、きちんと手前に見えていれば
赤丸以外の角の距離感も大きく狂ってるっていう失敗は
少ない
と思います

他の角については
赤丸に対して違和感がない範囲に収まっていれば大丈夫と割り切ります
(全部の角をチェックしていたら大変です)

遠中近の3層に分けて見やすく表現する

多少わざとらしくなってしまいますが
遠景、中継、近景のかたまりとしてまとめた方が
見やすいし描きやすい
です

写真加工したり素材を使ったりすると
遠景まで連続した微妙な距離感のビルを描けちゃうんですけど
情報量が多くなりすぎて見づらくなっちゃう
んですよね

そこで遠景、中景、近景のグループ化して
明暗のコントラストを限定することで
わかりやすく表現します

1区画を意識して表現する

引き(ロング)の俯瞰のビル群を描く場合
大通りなんだろうなーって部分を
いかにかっこよく描くかしか考えていない
と言っても過言じゃありません
(所々、大きなビルで隠れていたり
広場や駐車場らしき空間があったり単調にならないように工夫します)

大通りの部分の影面で区画をまとめて見やすくする感じです
上図でも十分ビル群に見えるんじゃないでしょうか?

まとめ

とにかく
立方体表現の基礎をどれだけ深掘りできるかが勝負だ!

とメモを送った知人に伝えました

僕は背景歴10年越えたあたりから
どれだけ基本の精度をあげるかに意識がいくようになりました

3年目くらいで、何でも描けるぜーって勘違いしたり
6年目くらいで、こう描けばカッコいいってワンパターンになったりした
紆余曲折は必要だったんだろうなーって思います

 

ネットにあがってる映える仕上げテクニックも重要ですが
基本という土台がしっかりすると
仕上げがさらに映えます

定期的に基本に立ち戻るようにして
自身の理解を確認してみてください
次のステップアップに必要なことだと思います