絵の練習方法 PR

描き続けるための工夫(飽きたときの対処法)

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絵がうまくなる一番の方法って
やっぱり描き続けることなんじゃないかと思いますが
描き続けるうえで
気分が乗らない、同じような練習に飽きたなど
悩んだことがある人は多いのではないでしょうか

今回、気分転換のために
初めてやってみた短時間の練習方法が
思った以上に面白かったのでまとめます

はじめに

僕はここ半年くらい以下のように
複雑な長屋の商店街をスケッチしてきました

線画で1時間半くらい、着彩に2時間くらい
といったところでしょうか
1回では終わらず
線画と着彩を別の日にすることが多かったです

その結果
どんどん時間をかけて細かく描き込みたいと思うのと同時に
できるだけ短時間でいっぱい描きたいとも
思うようになりました

そこでやってみたのが次で説明する
YouTube街歩きスケッチです

この方法は僕が思いついたわけではなく
イラストレーターの人が練習でやってるという方法を
僕がアレンジしたものです

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YouTube街歩きスケッチ

YouTube街歩きスケッチとは
文字通りYouTubeの街歩き動画をスケッチする練習です

街歩き動画を一時停止して
1フレームにつき1分間でスケッチします

コツは上記のように4㎝×7㎝くらいのフレームを
事前に数個用意してから始めることです
(僕は12個でやっています)

 

フレームがあることの利点

  • 不思議と全部埋めたくなってしまう
  • 終了時間の目安になる

1フレームにかける時間に関しては
やはり気分転換には1分くらいがちょうどいいようです

2分でもやってみましたが
2分だと、しっかり描いてしまって
上手く描けたかどうかに意識が向いてしまいました
これでは気軽な気分転換に向きません

しかし、1分の場合は時間が足りないため
パースや消失点など考えているひまはありません
とにかく角度や長さ、画面をどのような角度で分割しているかだけに
集中して線を引いていくしかありません
上手く描けなくて当たり前という感覚がクセになります

それでも
それっぽく見えるものにはなるので
最低限これだけ描いてあれば十分風景に見えると
風景画のハードルを下げる効果はあるのではないかと思います
普段、上手く描こうとしすぎているんだろうなとも思います

リアル街歩きスケッチ

リアル街歩きスケッチ

下のスケッチは
実際に街を歩きながらスケッチしたものです

予定があったため40分しか時間が取れませんでしたが
YouTube街歩きスケッチを数回やったおかげで
短時間でどんどん描き進めることができました

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時間は計ってませんが多分1フレーム2~3分くらいで
描いてるんじゃないかと思います

時間内にフレームを全部埋めなきゃと思っていたので
次の2点だけを考えていました

  • フレームを全部埋める
  • 似た構図ばかりにならないようにする

そのおかげで
普段なら、もっといい構図はないかとスルーしてしまったようなものも
積極的に描きました

1フレーム描いたら
その場で動かずに面白いものはないかと次を探す
という感覚が新鮮でした

「絵になるかどうか」「描きたい」とは違った
「無心で描く楽しさ」という視点で描くことができた
というのが良かったんだと思います

 

街歩きスケッチをやってみたら
次はこの2つをやりたいと思いつきました

  • 色を付けたい
  • 漫画みたいにコマ割りしたら面白そう

着彩

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上が実際に歩きながらスケッチしたものと
スケッチ道具です
ワークマンで買った道具入れを腰からぶら下げ
100均で買った金属のペンケースをパレットとして使ってます

実際に色を付けてみたら
朝、昼、夕、曇り、雨など
いろいろな時間帯でやってみたいなと思うようになりました

コマ割りと着彩

下は知り合いの飲食店で描かせてもらったものです
これもYouTube街歩きスケッチ同様
事前に用意したフレームに
下書きなどせずにペンで一発描きしています

ちなみに着彩は
100均で買ったステンレスの名刺入れに
それぞれ2色ずつの赤青黄の透明水彩と水筆です

漫画は描いたことありませんが
これも続けてみると面白い何かにつながるような気がします

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思いついたことを実際やってみると
次は~と思いつくものだと実感しました

少しの間、手早く描く街歩きスケッチを続けてみようと思います

YouTube動画やストリートビューを見て描くときの注意点

スマホやGoProなどで撮った映像は
広角気味の可能性が高い
です

広角の場合は肉眼に近い映像と比べて
遠くのものは小さく
近いものは大きく映るので
実際に、その場に行って描いたスケッチと
映像を見て描いたスケッチを比べると
距離感に違いがでます

また
初心者は奥行き方向に
長く描きがち
です

特にストリートビューは奥行き方向に
長く表示されてしまうようなので
注意が必要です
(一度下図のように同じ建物を別角度から見てみてください)

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ストリートビューを見て描くときは
奥行き方向について注意してください

見たまま描いていると
奥行き方向に長く描くクセが助長されてしまう
危険性があります

 

ストリートビューを見て描くときの注意点については
以下の記事で
もう少しだけ詳しく書いていますので
そちらもご覧ください

ストリートビューを見て描くときの注意点 初心者は奥行き方向に 長く描きがちです ストリートビューは奥行き方向に 長く表示されてしまうため 見たまま描いている...

まとめ

思いつきから始めたYouTube街歩きスケッチから
どんどんやってみたいことが繋がっていきました
たまには
とにかく思いついたことをやってみることが重要なんでしょうね
技術の向上を目的にするより
好奇心を満足させることを目的にした方が
結果的に技術力が向上し、幸せになれるんだろうな
と思います

もしかしたら
この気分転換のために始めたことが
最近、読み始めた為末さんの本の「遊」の部分にあたるのかもしれません

 

時間をかけて描いたことしかない人、絵柄を変えてみたい人など
たまには思いっきり短時間で描いてみてはいかがでしょうか
新たな視点が見つかるかもしれません

ぜひ1分だけでも手を動かしてみてください
その次につながっていくと思います