下の立って描いたスケッチと
座って描いたスケッチを見比べて
どちらが見慣れているとか
親しみが持てるといった感覚はありますか?
![画像](https://assets.st-note.com/img/1700044982979-uMyyP5Z1Mt.jpg?width=800)
僕は最近になって
立って描いたスケッチを見ると
なんだか落ち着かないと感じるようになりました
それは
僕がアニメや映画といった映像を見慣れているため
立って描いたスケッチが
登場人物視点という特殊なカメラアングルのように
感じ始めてしまったからだと思います
どういうことか
詳しく説明します
下の図のように
カメラの位置(アイレベル)を
立っている状態の「目」と「胸~腰」の2つを考えます
(低いイスに座った目の高さは腰くらい)
![画像](https://assets.st-note.com/img/1700045147181-CTKUrvL5hp.jpg?width=800)
アニメや映画の場合
特に演出意図のないフラットな映像は
腰~胸の高さにアイレベル(カメラ)を
持ってくることが多いようです
それより高い目の位置にカメラを持ってくると
登場人物視点という演出意図が入ってきます
また、今回の参考にはありませんが
それより低い場合は
ひざの位置にカメラを置くことになるため
猫や犬などの動物の視点のようになります
試しに先ほどのスケッチに
人物を配置してみます
立って描いたスケッチの場合
立っている登場人物視点の映像に近い絵になり
座って描いたスケッチは
アニメや映画の演出意図のないフラットな映像に
近い絵になります
![画像](https://assets.st-note.com/img/1700045161569-ROJMfrOU3k.jpg?width=800)
違いがお分かりいただけたでしょうか?
![画像](https://assets.st-note.com/img/1700044982979-uMyyP5Z1Mt.jpg?width=800)
「人物あり」の絵を見た後だと「人物なし」の絵も
スケッチではなく「映像」として
認識できませんか?
僕は立って描いたスケッチを
登場人物視点の特殊な映像のように感じてしまいますが
立って自分でファインダーを覗いて撮った写真や
YouTube、TikTokなどの映像を見慣れている人は
むしろ見慣れている画像に感じるかもしれません
生まれたころから
YouTubeを見て育ったという人は
おそらく後者になるのでしょう
このことは環境や時代によって変わっていくことなので
良い、悪いの問題ではありませんが
もしアニメや映像に興味がある方は
資料写真を撮る場合も完成映像を想定して
目の高さ以外にも
胸~腰、ひざの高さからも
写真を撮ってみてはいかがでしょうか
参考資料の幅が広がるだけでなく
カメラの位置による映像の印象の違いに
気が付くことができるようになると思います
僕はとりあえず
胸の高さに目が来るようなイスを探して
スケッチしてみようと思います
自然な画面に感じるかどうか楽しみです