画面全体などの広い面積に
グラデーションをかけるときは
「明・中・暗」の3段階の色を作れ!と
アニメ背景会社の研修時に言われて
今も下図のように「明」「中」「暗」の
3段階の色を作ってグラデーションかけてます
3段階の色を作る理由は次の2つ
- 2段階だと真ん中の彩度が低くなって
グレーっぽくなりやすいから - 色味の変わるグラデーションを
イメージ通りに作りやすいから
手抜きで明暗の2段階でやったときは
つまらないグラデだなと感じました
具体的に
2段階と3段階の色を使ったグラデーションについて
- 同系色のグラデーション
- 色味が変わるグラデーション
の2つでどのように違うのか説明します
同系色のグラデーション
絵具は色数を多く混色すると
彩度が低くなることから
最小限の色数で混色したほうが彩度が落ちにくい
と考えています
同系色のグラデーションでは
「中」あたりの彩度差など
大きな違いはありませんでした
しかし「中」の色味が
「明」や「暗」と少し違った色味の方が
色数の多いリッチで面白みのある印象になります
(3段階の「中」のあたりの色味が異なるのは
青(コバルトブルー)が赤っぽいからです
黄っぽい青があれば近い色が作れます)
色味が変わるグラデーション
同系色のグラデーションと違い
色味の変わるグラデーションでは
大きな違いが出ました
2段階の色を使ったグラデーションの欠点は
3段階の色を使ったグラデーションの長所と言えます
2段階の色を使ったグラデーションの特徴
- 「明」「暗」と比べて「中」の彩度が低くなっている
- 中間色の色味をコントロールできない
3段階の色を使ったグラデーションの特徴
- 彩度が高いままグラデーションを維持できる
- オレンジ味の色を追加して4段階の色を使えば
もっと色相環に沿ったグラデーションをかけられる
まとめ
以上の結果より
最低でも3段階の色を使った方が
彩度も下がらずイメージに近いグラデーションがかけられると言えます
絵具だけに限った話ではありません
フォトショップなどのデジタルツールで描く場合でも
考え方は同じです
グラデーションツールやブラシツールを使う場合でも
中間色の色味や彩度をコントロールして
イメージ通りのグラデーションを
かけるようにしてください