クリエイターや
これから副業を始めようとしているひとの中には
好きなことだけやって生きていけたらな~
なんて1度は考えたことがあるのではないでしょうか
僕はできることなら
客船で世界1周しながらスケッチしたり
車に布団だけ積んで日本1周スケッチ旅をしたり
旅をしながらスケッチだけして生活していけたらなと思うことがありますが
そんな職業があるわけではありません
じゃあ、どうすれば
そんな生活に近づくことができるのか?
そこで気になった本のタイトルが
「ない仕事」の作り方 みうら じゅん(著)です
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この本は一言でいうと
自分がやりたいと思う仕事は
どうやらないらしいと気付いた筆者が
やりたいことを仕事として成立させるために
自分が新たなジャンルの第一人者になってブームを作り出すことで
自分に何かしらの依頼が来るようにするといったノウハウが詰まった本です
意外にも
知ってること、自分もやってることが多くありましたが
だからこそ自分には「熱量」「物量」「継続」が圧倒的に足りないと感じました
僕の作業量や質で「お前、どうかしてるよ」なんて
言う人はいないだろうな~自分なんて全然普通だもんなと思い知りました
また、この本を読んで
- 自分は描くことを好きでい続ける努力をしているか?
- 仕事を取るための努力、工夫はしているか?
ということについて考え始めました
副業、複業を始めようとしてる人や
フリーランスで仕事の取り方で悩んでいる方には
なにかしらヒントになる本だと思います
本の内容について触れていきます
マイブーム、ゆるキャラブーム、仏像ブームなど
多くブームに立ち会ったり火付け役になった
みうらじゅんさんがブームを作り出した流れとしては
「仕事を見つける」→「好きになる」→「発表する」→「広める」という順
具体的には
・ビビッとくるものを見つける
・とにかく物量を集めて自分はこれが好きだと自分自身を洗脳する
・担当者や母など身近な特定の人に向けて作る
・仕事で執筆している数々の雑誌などに同時に発表して、あたかも流行ってる感を出す
といったことを企画、制作、広報、営業から接待まで
本来なら広告代理店のひとが分担してやる仕事を一人ですべてやっています
上記のような流れに従って作った
多くの「ない仕事」について
- 何をヒントに思いついたのか
- 誰とどんな活動をしていったのか
- ネーミングのコツ
- ブームの起こり方のパターン
など詳しく解説されています
また
新しい価値観が受け入れられて浸透するまで時間がかかるので
大ヒットするものは初め反感を買いやすく怒られることがある
例えば仏像ブームを狙っていた時代は
仏像を「カッコイイ」「色っぽい」と表現するのは不謹慎だったが
寺から怒られても好きだという自信があったから続けることができた
自分がこういう仕事をしたいと思っているうちは形にならない
・海女がもっと目立たないかな
・仏像がヤング層に受けないかな
といったように自分が主体じゃなくて
むしろ自分をなくしていく方が大切
といった
何度もブームを作り出したからこそ言える経験則は
受注仕事じゃなくて自分の商品を作って仕事をしようと思っているひとにとって
大きなヒントになるのではないかと思います
この本で興味深かいのは
みうらさんは天才でもギャンブラーでもなく
第一人者として、ずっと続けていれば、いつかブームが来ると信じて
好きなものに金と時間、情熱をつぎ込むという
誰でもできることをやっているということです
ただ、みうらさんが他の人と違うのは
ずっと続けるために
自分の性格をよく理解して利用しているという点だと思います
- 「まだやってると思われたい」という自信の願望を利用して、ヒットしなくてもやめない
- 好きだという自信があるから怒られても続けられる
- 自分で、つまらないと感じ始めたら「そこがいいんじゃない」と自分に言い聞かせる
- 不安を感じ始めたら「不安タスティック」と口にする
など
自分をコントロールする多くの具体例が書いてあります
僕は、なんだ、みうらさんも普通の人間なんじゃないかと思いました
自分自身を知り、自分なりの方法を見つける必要があるので
多少面倒ではありますが
みうらさんもやってるんだったら自分もやって
もうちょっと頑張ってみようかなと思いました
自慢するような感じがなかったので
スルッと読み飛ばしてしまいそうになりましたが
一人のファンとしての活動を続けることで実現した
いくつかの奇跡のようなサクセスストーリーには
夢があるなと思いました
最近で言うと
なかやまきんに君のボン・ジョヴィ公認アンバサダー就任が
近いのかもしれません
ここまでではなくても自分にも小さな奇跡は起こっているんだろうな
続ける価値はあるなと思わせてくれました
みうらさんは子供の頃、テレビの影響でクラスで怪獣好きが大勢いたから
一番の怪獣博士になるのは難しかった
だから他に好きなもので博士になろうと思って仏像博士になった
昔から手を変え品を変え、やっていることは変わらないと自身のことを書いています
もし、子供のころからずっとやってることが変わらないな~と
感じることがあるひとはチャンスです
一度自分自身を見つめ直してみると
成功につながる何かに気付くことができるかもしれません
「ない仕事」の作り方 みうら じゅん(著)
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