絵の練習方法 PR

コピー用紙で作った山を観察したら、形が理解できたので描くのが楽しくなった

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イラストや漫画の背景、スケッチなどで
山を描くときに

  • 写真参考だけじゃ上手く描けない
  • 山が実際どんな立体なのかわからなくて描きにくい

と思ったことがある人は多いのではないでしょうか

この記事では
長い間、僕が山を描くことに苦手意識を持っていた理由と
それを克服した方法をまとめます

 

結論としては
苦手意識を持っていたのは
山がどんな形をしているのか理解していなかったから

コピー用紙で作った山を
じっくり観察したら
山の立体や特徴が理解できたので
山を描くのが楽しくなったという話です

 

僕と同じように
なんでかわからないけど
何となく山を描くのが苦手という方のヒントになると思います

ぜひ最後まで、お読みください

僕が上手く山を描けなかった理由

今思うと僕が山を描くのが苦手だった理由は
次の2つでした

  • 画像検索でイメージに近い山の写真が見つからなかった

  • 山の形を理解しないまま描いていた

画像検索しても
イメージに近い参考が見つからず
山がどんな立体なのかを理解しないまま
何となく描いていたため
満足のいく結果になることはありませんでした
その結果、苦手意識が強くなっていった

という感じです

つまり理解不足です

 

詳しく説明します

画像検索でイメージに近い山の写真が見つからなかった

昼の光源は
山のほぼ真上になるため
山には影が落ちません

そのため昼の山には
明暗の差が少なく立体感がありません

山に影が落ちるのは浅い夕方になってからになります

陰影の付いた描きやすい昼の山を
画像検索しても見つかるわけがない
んです

実際に山を見て考えてみれば当然なんですが
東京都内で画像検索を頼りに描いていた
経験の浅い当時の僕には
気が付きませんでした

山の形を理解しないまま描いていた

立方体や球、円柱など
形を理解しているものならば
実物を見なくても
立体表現として陰影をつけることができます

苦手意識を持っていた頃の僕は
どういう立体だから、どんな陰影になる
という考え方ができていませんでした

結果的にカッコよくなればいいなと思いながら
やみくもに陰影をつけていただけだったんです

そんな描き方を何回繰り返しても
上手く描けるわけがありません
たまたま上手く描けたとしても再現性はないのです

解決策

結局は
山の立体や特徴の理解不足が原因です

この問題を解決するには
実際の山の立体や特徴を理解する必要があります

理解不足がなくなれば
陰影の付いた夕方の山の写真を見て立体を把握して
昼や夜の色で山を描く
といったように
写真に写った山の情報から
絵として再構成できるようになります

 

では
どうやって山の立体や特徴を理解すればいいのか?

僕はコピー用紙をグチャっとして作った山に照明を当てて
色々な角度から観察しました

コピー用紙で作った山の観察

下の画像を見比べてみると
コピー用紙で作った山でも
思った以上に山っぽい
と思いませんか?

画像

実は、これ20年以上前に読んだ
奥津国道さんの「水彩画プロの裏技②」
という本に書いてあった練習方法です

やってみたところ
コピー用紙で作った山の観察で重要な点は3つ

  • 描きやすい陰影になるように照明をセッティング

  • 「面の向き」と「明るさ」の関係の観察

  • 立体の把握

一つずつ説明します

描きやすい陰影になるように照明をセッティング

意外かもしれませんが
初心者には、これが一番重要です
難しいです

部屋の照明や電気スタンドの位置を工夫して
光面や影面、中間色などが
わかりやすく描きやすい状態を作る
んですが
不慣れだと思ったより難しい
です

試しに真上から光を当ててみてください
昼の山のように影どころか
明暗差までなくなってしまいます

コツは夕方のように真横に近い位置から照らすことです

描きやすい明暗のコントラストに
セッティングできた時点で

描けたようなものだと思います

光源の位置や強さを色々試してみてください
地味な作業ですが
実際の山と太陽をイメージしながら
「絵になる山」を模索するだけでも
山という立体と影の付き方についての発見があります

できるだけ描きやすく山っぽいセッティングを
模索してみてください

「面の向き」と「明るさ」の関係の観察

画像
コピー用紙に白画用紙バック

同じ角度を向いた平面は同じ明るさになるという
「同一平面」=「同一明度」
を意識して
上の写真を観察してみてください

「明度」を表現することで
「面の向き」を表現できることがわかると思います

実際には多少の誤差はあるでしょうが
「同一平面」=「同一明度」になるように意識すると
描く人にとって描きやすく
見る人にとって見やすい整理された絵
になります

立体の把握

コピー用紙で作った山の観察の利点
実際の山と違って
色々な角度から観察できるところです

画像

上の写真のような陰影のものが
実際には、どんな立体をしているのか
真上や側面から観察することで
前後、左右の広がりや距離感を
空間的に把握することができるようになります

自分で描いた山が薄っぺらいと感じる方は
やってみてください

画像

一度、空間的に把握してしまえば
陰影の付き方を見れば
どんな立体なのかがイメージできるようになります

画像

僕はコピー用紙の観察後に上の山の写真を見て
尾根に沿ってかなり距離があるなと
感じる
ことができるようになりました

どうやって手前と奥の距離感を表現しよう?と
実感を持って考えるようになりました

おそらく自分で手を動かして観察してみないと
身につかない感覚
だと思います

自分で撮った写真なら
あとで見返したときにも
実際の奥行きなどを思い出すことができますが
他人が撮った写真では
そうはいきません

是非、自分でやってみてください

萌えポイント探し

  • 山っぽい部分
  • 表現したい部分
  • カッコいいと思った部分

など「萌えた部分」を探して写真に撮って
なんで、そう思ったのかを書き出してみてください

なぜ「萌えた」のかを言語化できましたか?

自分の萌えポイントを理解していれば
最高にカッコいい山を描くことができるようになります

山を描くときに
そのポイントを詰め込めばいいからです

山を描くときに
表現したいものが表現できているか?
それをチェックするためには
表現したいものが言語化できていなければなりません

まとめ

  • 山の立体を空間的に把握する
  • 萌えポイントを見つける

コピー用紙で作った山を観察して
上記の2つができるようになれば
あとは画力や慣れの問題です

なにが、どうなっていれば良いのかも理解してもいないのに
やみくもに手を動かすより
表現したいものが明確な方が近道です

想像で描こうとせずに
しっかりと観察して描いてみてください

萌えポイントが見つかっていれば
ラクに楽しく描けるようになると思います

 

具体的なスケッチによる山を描く練習方法は
以下の記事にまとめてあります

ぜひ引き続き、ご覧ください

コピー用紙で使った山のスケッチ練習まとめ(鉛筆~白黒~限定色) この記事では http://www.gotonojisyuushitu.com/archives/931 上記の記事で ...