絵がうまくなる一番の方法って
やっぱり描き続けることなんじゃないかと思いますが
描き続けるうえで
気分が乗らない、同じような練習に飽きたなど
悩んだことがある人は多いのではないでしょうか
今回、気分転換のために
初めてやってみた短時間の練習方法が
思った以上に面白かったのでまとめます
はじめに
僕はここ半年くらい以下のように
複雑な長屋の商店街をスケッチしてきました
線画で1時間半くらい、着彩に2時間くらい
といったところでしょうか
1回では終わらず
線画と着彩を別の日にすることが多かったです
その結果
どんどん時間をかけて細かく描き込みたいと思うのと同時に
できるだけ短時間でいっぱい描きたいとも
思うようになりました
そこでやってみたのが次で説明する
YouTube街歩きスケッチです
この方法は僕が思いついたわけではなく
イラストレーターの人が練習でやってるという方法を
僕がアレンジしたものです
![画像](https://assets.st-note.com/img/1699626946931-LCJcagt1aL.jpg?width=800)
![画像](https://assets.st-note.com/img/1699627004796-Jg71fmOsYD.jpg?width=800)
YouTube街歩きスケッチ
YouTube街歩きスケッチとは
文字通りYouTubeの街歩き動画をスケッチする練習です
街歩き動画を一時停止して
1フレームにつき1分間でスケッチします
![](http://www.gotonojisyuushitu.com/wp-content/uploads/2024/02/20240207フレーム-140.jpg)
コツは上記のように4㎝×7㎝くらいのフレームを
事前に数個用意してから始めることです
(僕は12個でやっています)
フレームがあることの利点
- 不思議と全部埋めたくなってしまう
- 終了時間の目安になる
1フレームにかける時間に関しては
やはり気分転換には1分くらいがちょうどいいようです
2分でもやってみましたが
2分だと、しっかり描いてしまって
上手く描けたかどうかに意識が向いてしまいました
これでは気軽な気分転換に向きません
しかし、1分の場合は時間が足りないため
パースや消失点など考えているひまはありません
とにかく角度や長さ、画面をどのような角度で分割しているかだけに
集中して線を引いていくしかありません
上手く描けなくて当たり前という感覚がクセになります
それでも
それっぽく見えるものにはなるので
最低限これだけ描いてあれば十分風景に見えると
風景画のハードルを下げる効果はあるのではないかと思います
普段、上手く描こうとしすぎているんだろうなとも思います
リアル街歩きスケッチ
リアル街歩きスケッチ
下のスケッチは
実際に街を歩きながらスケッチしたものです
予定があったため40分しか時間が取れませんでしたが
YouTube街歩きスケッチを数回やったおかげで
短時間でどんどん描き進めることができました
![画像](https://assets.st-note.com/img/1699786796804-vsll2IKdSF.jpg?width=800)
時間は計ってませんが多分1フレーム2~3分くらいで
描いてるんじゃないかと思います
時間内にフレームを全部埋めなきゃと思っていたので
次の2点だけを考えていました
- フレームを全部埋める
- 似た構図ばかりにならないようにする
そのおかげで
普段なら、もっといい構図はないかとスルーしてしまったようなものも
積極的に描きました
1フレーム描いたら
その場で動かずに面白いものはないかと次を探す
という感覚が新鮮でした
「絵になるかどうか」「描きたい」とは違った
「無心で描く楽しさ」という視点で描くことができた
というのが良かったんだと思います
街歩きスケッチをやってみたら
次はこの2つをやりたいと思いつきました
- 色を付けたい
- 漫画みたいにコマ割りしたら面白そう
着彩
![画像](https://assets.st-note.com/img/1699627040470-DP9kRPPtHF.jpg?width=800)
![画像](https://assets.st-note.com/img/1699627163992-uwuDVwoXGv.jpg?width=800)
上が実際に歩きながらスケッチしたものと
スケッチ道具です
ワークマンで買った道具入れを腰からぶら下げ
100均で買った金属のペンケースをパレットとして使ってます
実際に色を付けてみたら
朝、昼、夕、曇り、雨など
いろいろな時間帯でやってみたいなと思うようになりました
コマ割りと着彩
下は知り合いの飲食店で描かせてもらったものです
これもYouTube街歩きスケッチ同様
事前に用意したフレームに
下書きなどせずにペンで一発描きしています
ちなみに着彩は
100均で買ったステンレスの名刺入れに
それぞれ2色ずつの赤青黄の透明水彩と水筆です
漫画は描いたことありませんが
これも続けてみると面白い何かにつながるような気がします
![画像](https://assets.st-note.com/img/1699787858029-YEKL8gL78c.jpg?width=800)
![](http://www.gotonojisyuushitu.com/wp-content/uploads/2024/02/20240207名刺パレット-881x1024.jpg)
思いついたことを実際やってみると
次は~と思いつくものだと実感しました
少しの間、手早く描く街歩きスケッチを続けてみようと思います
YouTube動画やストリートビューを見て描くときの注意点
スマホやGoProなどで撮った映像は
広角気味の可能性が高いです
広角の場合は肉眼に近い映像と比べて
遠くのものは小さく
近いものは大きく映るので
実際に、その場に行って描いたスケッチと
映像を見て描いたスケッチを比べると
距離感に違いがでます
また
初心者は奥行き方向に
長く描きがちです
特にストリートビューは奥行き方向に
長く表示されてしまうようなので注意が必要です
(一度下図のように同じ建物を別角度から見てみてください)
![画像](https://assets.st-note.com/img/1699872071431-7A61UwwVVB.jpg?width=800)
ストリートビューを見て描くときは
奥行き方向について注意してください
見たまま描いていると
奥行き方向に長く描くクセが助長されてしまう
危険性があります
ストリートビューを見て描くときの注意点については
以下の記事で
もう少しだけ詳しく書いていますので
そちらもご覧ください
![](http://www.gotonojisyuushitu.com/wp-content/uploads/2024/02/20231107ストリートビュー-140-320x180.jpg)
まとめ
思いつきから始めたYouTube街歩きスケッチから
どんどんやってみたいことが繋がっていきました
たまには
とにかく思いついたことをやってみることが重要なんでしょうね
技術の向上を目的にするより
好奇心を満足させることを目的にした方が
結果的に技術力が向上し、幸せになれるんだろうなと思います
もしかしたら
この気分転換のために始めたことが
最近、読み始めた為末さんの本の「遊」の部分にあたるのかもしれません
時間をかけて描いたことしかない人、絵柄を変えてみたい人など
たまには思いっきり短時間で描いてみてはいかがでしょうか
新たな視点が見つかるかもしれません
ぜひ1分だけでも手を動かしてみてください
その次につながっていくと思います