アジサイは土の性質によって
同じ株でも連続的に色が変化すると知ってから
下図のように
先に花の色のグラデーションを作るようになりました
(画材:ポスターカラー)
葉を描いたあとに花を描いていたときは
どうしても一つ一つの花になってしまって
連続した花々を表現できませんでした
花の色にグラデーションがかかっていなかったので
花同士の連続性が表現できていなかったからだと思います
「寄り」か「引き」かで花の大きさも違うので
毎回この方法で描けるわけではありませんが
5年くらい前に初めてこの方法で描いてから
葉の部分よりも花のグラデーションを重視するようになりました
この方法は
「花の部分にグラデーションをかける」ことで
「土の性質によって
同じ株でも連続的に色が変化する」
アジサイの性質を絵具で再現したことになります
この描き方に気付いたときは
絵を描く技術以外の知識の重要性を思い知りました
「絵を描く」という考えから
「物理現象を再現する」という考えをしてみると
今までとは違った発想で描くことが
できるようになるかもしれません
画材による向き・不向きはあると思いますが
この方法でアジサイを描いてみてはいかがでしょうか
目から鱗だと思います